朝6時に採血。今回は2回目で成功。熱とお腹が痛いのが辛い。熱があると手術ができないという話もあるけど、とりあえず手術の準備を進めるため処置室に移動して浣腸をされる。これ、辛かった…3分我慢して下さいって言われたけど全然我慢できなかった…
深夜0時から飲食禁止なので喉が乾いても水が飲めない。うがいはオーケーとのことなので、歯医者の友人からもらった洗口剤でうがいをする。ミントの香りが心地よい。
9時頃、先生から「手術やりますよ」と言ってもらえる。熱は腫瘍から来ているため手術しないと下がらないだろうとのこと。
12時頃、友人が来てくれたので、デイルームで会う。
12時50分 看護師さんから30分後に手術開始と告げられる。手術着に着替えてトイレをすます。手術着の袖がマジックテープになっているのだけど、粘着力が弱いのでテープで止めてもらう。「手術着新しいの買ってくれないんですよ。この病院、貧乏なのかな?」って言う看護師さんがちょっと可愛い。
13時10分、病棟を出発。手術室までは病棟の看護師さんと一緒に歩いて行く。
手術室前に着いたら椅子に腰掛けて少し待機。麻酔科の先生が現れ、喉の痛みや咳はないか等を聞かれる。手術室は予想より広かった。手術台の上に案内され寝転がると布団をかけられながら手術着を脱がされ全裸になる。「寒くないですか?」などなど看護師さんに声をかけてもらう。
麻酔科の先生に「ハイ、それではこれから硬膜外麻酔をします。まず細い針で麻酔をするので横を向いてください。」と言われ、私は狭い手術台の上でなんとか体の向きを変える。顔の前に看護師さん、後ろに麻酔科先生。横向きで膝を曲げて背中を丸める姿勢がちょっと辛い。新人の先生がベテラン先生の指導のもと入れてくれる様だが、見えないところでゴソゴソ作業されるのが怖くて姿勢が崩れてしまい上手くカテーテルが入らなかった。看護師さんのサポートで姿勢を直し、ベテラン先生がトライすると無事に硬膜外麻酔のカテーテルの挿入完了。背中に何か入っていく感覚はあったが、痛くはなかった。
仰向けに戻るとアルコール綿で肩を触れられ「コレ冷たいですか?」と聞かれる。アルコール綿だから冷たく感じる。次にお腹も触れられた。「同じアルコール綿だけど冷たくないでしょ?麻酔が聞いているんですよ」。「じゃあ、次ココね」と腿に触れられると冷たく感じる…「ね?」…なるほどこれが硬膜外麻酔か…
「おつかれさまです、今日1番頑張らなきゃいけないところは終わりました。山場は超えましたよ。あとは私たちが頑張りますからね。ゆっくり深呼吸してくださいね。」と酸素マスクをつけられる。「ハイ、深呼吸ですよ。薬を点滴するのでちょっと冷たいです。ハイ深呼吸続けて…良いですよ、そのまま深呼吸…」
「終わりましたよ」
さっきまで深呼吸するように私に言ってた先生が「終わりましたよ」と言う。なんだか意味が分からない、そしてとても気持ち悪い。ガチャガチャと音がして、自分の身体が動かされる。あー、そうか、手術が終わったのか…今ストレッチャーのような物に乗せられたようだ。
目をつぶっていると病棟のエレベーター前に着いたようで、友人の声が聞こえた。ストレッチャーのまま病室に戻り。術後のガウンを着せられ、酸素マスクも着けられた。
ああ、気持ち悪い…どうやらずっと「気持ち悪い」と言ってたようで看護師さんが「吐き気止点滴しますから待ってて下さいね」と言ってくれた。その後友人が病室に顔を見せてくれて(あぁ、良かった、戻ってこれたんだ)と、心の底から安心した。
友人も帰り、しばらくすると吐き気は収まったけどとても喉が乾くのを感じた。枕は今日はNGだそうで、頭が低いのが気になってうまく眠れない。痛みが強くなってきたのでナースコールで痛み止めの追加をしてもらった。
酸素を発生させる装置の水がポコポコと音を立てる。ああ、喉が渇いた…スグそばで水の音はするのに、その水を飲むことができない…
痛みが強くなる度に看護師さんを呼び痛み止めを追加してもらう。スイッチを押すだけなのに自分で押してはダメらしい。
「先生の許可が出るまで水は我慢して下さいね」そんなことを言われながら夜明けを待つ。