8/11 術後1日目

夜が明けた。痛み止めのおかげで痛みはそんなに強くないが、喉が乾いて辛い。

8時半頃に執刀チームの先生方がやってきて「結構お腹の中が凄いことになっていて、大きな手術だったんですよ」と言われる。腸の表面を削ったため、肛門からもドレーンが入っていて、これは一週間抜けないとのこと。飲水は許可され、看護師さんにペットボトルの水を開けてもらう。33時間ぶりの水はとても美味しかった。

その後、再び看護師さんがやってきて「お身体拭いて、着替えましょうか?」と言う。(さっき着替えたばかりなのに…)と思いながらもこうやって動くことが1番のリハビリらしいので頑張ってみる。リクライニングで身体を起こすと頭がクラクラした。お腹が曲がると激痛が走る。

「あとで歩いてみましょう。そのために出来るだけ座っていてくださいね。でも無理そうだったら頭を下げても良いですよ。また来ますね。」

看護師さんが去ってからも、リクライニング45度くらいでしばらく様子を見る。とにかく身体にチカラが入らない。携帯を引き出しから出してもらったので、無事手術が終わった旨をSNSやメッセで心配してくれている方々に伝えてみる。でもディスプレイを見ているだけで気持ち悪くなるし、携帯がとても重く感じる。こりゃ、まいったな…。

着替えただけで疲れ果てたので眠っていたら、再び看護師さんがやってきた。

「それじゃぁ、歩いてみましょう!」

まず、自分の体に何がぶら下がっているのかを確認する。肛門ドレーンに加え、尿道カテーテル、下腹部からもドレーンが二つ。背中に硬膜外麻酔のカテーテルが入っていて、左手に点滴。

肛門ドレーンと尿道カテーテルのバッグはそれぞれ点滴棒の下に下げ、下腹部からのドレーン二つはドレーンバッグも小さいので小さなサコッシュに入れて首から下げる。背中のカテーテルは硬膜外麻酔薬が入ったボトル(400ccくらいのプラスチックのボトル)に繋がっていて、スイッチとともに黄色い網の巾着バッグに収納しそれも首から下げる。点滴バッグは点滴棒の上部に。全部で6本の管をぶら下げながらこれから歩くのだ。

ベッドの横に座り、靴を履く。それができたら立ってみる。次は足踏み。課題をクリアする毎に看護師さんが「凄い!できましたね!気分は悪くないですか?」と確認しつつ褒めてくれる。無事に足踏みができたので、点滴棒を押しながら10歩くらい歩いてみる。「やったーー!歩けましたね!!凄いです!!」と褒められベッドに戻る。

10歩歩いただけなのにクタクタになり、横になったら眠ってしまった。しばらくすると、尿道カテーテルを抜くことに。今後小は歩いて自分でしなくてはならないのだ。

トイレに行くだけで疲れ果てるし、痛みもまだある。加えて痛み止めを打ちすぎて気持ち悪い…

そんな感じで術後1日目は最悪だった。

まぁそれでも私は生きているのだ。しょうがない、頑張るか…

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